2人で生きることをやめた夏。気づけば始まっていた、海のはじまり【海のはじまり#最終話】 (2/3ページ)

マイナビウーマン

「水季の死=悲しい出来事」として、水季の全てに蓋をして2人の生活を歩もうとしていた夏は、その考えを改め、海とこれからについてを話し合います。

「海ちゃんよりずっと短いけど、おれも水季といたからいなくなってさびしいよ」と、海に伝えると少しびっくりしたような顔をする海。水季のことをなかったことにして生きようとしていた夏の中にも、「ちゃんと水季がいた」ことに驚いたのでしょう。

夏は「自分の中にも水季の思い出があること。水季がいた事実を大切にしながら生きていこう」という気持ちを伝えます。

そこから始まる水季との昔話。夏といても感じなかった水季の面影を、海は感じ始めることができました。

その後、部屋に飾られた「水季と海の写真」と「水季と夏の写真」。これは、それぞれの心の中にある水季と共に生きて行くことの表れだったのでしょう。その写真に「いってきます」と声をかけて出かける2人の姿。水季と夏と海、3人で生きていくことで2人の本当の家族が始まりました。

■2人で生きることをやめた夏

「2人で生きること」をやめた夏は、「それでも寂しい時は、津野(池松壮亮)や弥生、海が会いたい人に会えばいいし、いくらでも待つ。どうしたら寂しくないか考えよう」と、さらにたくさんの人を巻き込んでいきます。突然の休日出勤も「甘えよう!」と津野を自宅に招き、海の面倒を見てもらうことに。

水季が残したのは海だけでなく、そこから生まれた人間関係。それをそのまま受け継ぎつつ、さらに自分の持つ人間関係を加えることで、たくさんの人と共に海を育てていくという考え方にシフトし、「海との家族のあり方」をまた一つ見つけたのでした。

それにしても、夏がいなくなったのを足音で確認してから、ツンデレかのようにキャラ変し、海をデロデロに甘やかす津野がまた尊い……。

それに加えて、海のコミュ力によって召喚されるお友達1・弥生とお友達2・大和(木戸大聖)。海が寂しさを感じる暇はなさそうです。

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