吉原ガイドブックだけじゃない!2025年大河『べらぼう』主人公・蔦屋重三郎が打ち出した”次の一手” (2/3ページ)

Japaaan

この、富本節とはなんでしょうか。

浄瑠璃の流行をキャッチする

三味線伴奏による語り物である浄瑠璃の世界では、この安永期に富本豊前太夫(2代目)という美声の人気太夫が登場したため、富本節の人気が大いに高まりました。

このため富本節を修得したいと考える人が増えて、富本節の正本や稽古本の需要が高まることになります。

二代目富本豊前太夫(Wikipediaより)

世間の流行に敏感な重三郎はこれを見逃しませんでした。富本節の正本・稽古本の出版を手がけ、経営基盤の柱の一つとしたのです。

往来物とは手習いに使われた教科書のことで、庶民教育には不可欠な教本でした。

価格も安く設定されており、一冊あたりの利益は薄かったものの、長期にわたって摺りを重ねられるため安定した売り上げが見込める売れ筋商品だったのです。

安永9年(1780)から、重三郎は毎年のように往来物を出版し、富本節の正本・稽古本と同じく経営基盤の柱としていきます。

ついに日本橋に進出

着々と経営基盤を強化した重三郎は、『吉原細見』 の出版の独占に成功した天明3年9月に、通油町(現在の東京都中央区日本橋大伝馬町)にあった地本問屋・丸屋小兵衛の店舗を買い取り本拠地とします。

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