吉原ガイドブックだけじゃない!2025年大河『べらぼう』主人公・蔦屋重三郎が打ち出した”次の一手” (3/3ページ)

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大伝馬町の八雲神社

彼はここに耕書堂を開店し、吉原細見を販売していた五十間道の店は手代徳三郎に任せることにしたのです。

こうして、蔦屋は一介の書店・版元から地本問屋としての地位を得ることになりました。

ところで、移転した通油町は江戸経済を動かす豪商が集住する日本橋地域の町の一つでした。経済のみならず文化や情報の中心地であり、江戸の出版界を牛耳る書物問屋や地本問屋も数多く店を構えていたのです。

書物問屋の代表格である須原屋茂兵衛が通一丁目、地本問屋の鶴屋喜右衛門は重三郎と同じく通油町に店を構えていました。

そんな日本橋地域に進出できたことは、重三郎が名実ともに江戸の出版界のトップクラスに躍り出たことを意味していました。

吉原で書店を開店してからわずか十年で、彼は一流どころの書店版元の仲間入りを許されたのです。

この時、重三郎は三十八歳。時代はすでに十代将軍・家治の治世に入っていました。

なお、幼少期に両親の離別に接した重三郎ですが、通油町に転居したのを契機に両親を呼び寄せてもいます。

参考資料:『蔦屋重三郎とは何者なのか?』2023年12月号増刊、ABCアーク
画像:photoAC,Wikipedia

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