婚約しながらも結婚に踏み切れない原因の“レス問題”。「男は浮気する」と信じる彼女には離婚歴が……【さよならプロポーズvia ギリシャ】 (4/5ページ)
過去に結婚経験があったことはシュウヘイの反応的には分かっていたようですが、その原因が“不倫”だとまでは伝えていなかったのでしょう。カホは「友達にもこんな惨めでつらかった思いを言いたくなくて」と涙ながらに語ります。一度目の結婚が不倫という裏切りで幕を閉じたからこそ、「自分の中で無かったことに」して、シュウヘイとの結婚を強く望んでいたのかなと思うと、胸が痛すぎる。
ただ、二人の場合は想像で、起こってもいない未来まで不安になるのは勿体無いんじゃない? と思うのが正直なところ。
カホは常に建設的な話し合いをしようと心がけ、どうしてそう思うのか? どうすれば解決できるのか? と常に問いかけているものの、肝心のシュウヘイは曖昧な返答。そこには、シュウヘイが幼い頃に父親を亡くしたことによって、”一般的な家族の姿”を見てこなかったからこそ、“理想の家族像”と“完璧な夫”を求め、自分に課してしまっていることも理由のように思います。
そんな曖昧なシュウヘイに対しカホは、「改めてちゃんと結婚したいって思ったらまた欲しい」と婚約指輪代わりに送ったブレスレットを返却。「どんな結果であれ私は受け止めるから」というカホが健気で見ていてつらいし絶対に幸せになってほしい……!
プロポーズで婚約指輪ではなくブレスレットを送ったのも、どこかシュウヘイが結婚へ100%前向きになれていなかった姿が伺えてしまいます。
■価値観の違いと擦り合わせ
これまでの放送で、アオイとモナを見ていてとても学びになるなと思ったのが価値観の違いです。モナはキスやハグなどスキンシップをすることが愛情表現だと思う一方、アオイは一緒にいて共に生活することそのものが愛情表現だと思っており、お互い相手のことが好きではあるものの、求めたり感じたりする愛情表現が異なっていました。
さらに今回のセックスレスについても、今からでも「変えられる」という、すぐに切り替えて未来を見ようとするアオイと、“求められなかった期間”が強く残っており「どうやって、先を見たらいいか分からん」と、過去の問題からなかなか切り替えができないモナでは見ている方向や前に進むためにかかる時間が違います。