自らATMに立候補!? 父として最低の言葉が最高の提案となる奇跡【わたしの宝物#第2話】 (3/3ページ)
1人で育てる上での大きな課題である「金銭面」と、托卵する際の課題である「罪悪感」。お金だけ援助してくれるとなれば、美羽の不安は解消される上に、宏樹が父としての役割を放棄し、子どもに関わらないのであれば托卵の罪悪感も生まれません。
自らATMとしての立候補ありがとう。選任決定です。まさにモラハラ転じて福となす状態!
■クズだからこそ安心してクズになれる
宏樹がクズであるからこそ、こちらも安心してクズになれるというもの。托卵して生きていくことをはっきりと決意した美羽は、離婚の言葉を飲み込み、母子手帳にも宏樹の名前を書き込みました。
しかし、宏樹は美羽の母の借金まで返していたんですね。今はモラだけれど、昔はもっと優しい人間だった彼を、会社がこうさせてしまったのかもしれません。
宏樹の上司は彼をリーダーに任命するのにも、名誉なことにも関わらず、「やらないなんてないよな?」と、不自然なまでに無理やり圧を与えてくることや、後輩の「パワハラにビビってやたら俺らに優しい」という言葉が気になります。
以前宏樹本人も、ハラスメントで何かトラブルでもあったのでしょうか?
■ふっか死なへんで〜
亡くなったと思われていた冬月がまさかの生存。重傷を負って今は意識がないようですが、生きていてよかった。となると回復すれば美羽を迎えにくることになり、宏樹のもとで托卵して生きていくことを決めた美羽の気持ちをかき乱すことになるでしょう。
また、「父親の役目はできない」と宣言していた宏樹ですが、いざ子どもを前にすると涙を流し、新しい感情が生まれていたようです。
徐々に子どもへの愛情も芽生えれば、万が一美羽が離婚を切り出した際の親権問題にも発展しますし、托卵の事実が表沙汰になるようなことがあれば、そのショックはひとしおでしょう。
冬月の今後と宏樹の気持ちの変化にも期待です。
(やまとなでし子)