もう我慢できない!未亡人となった兄嫁に猛烈に迫ってしまった平安貴族・藤原惟貞のエピソード【光る君へ 外伝】 (1/4ページ)
「ねぇ、いつになったら奥さんと離婚してくれるの?」
「もう少しだよ、僕を信じて……」
幸いにもそんな場面に遭遇したことはありませんが、不倫相手の伴侶は、思いを遂げる上で最大の障壁と言えるでしょう。
しかしその伴侶さえいなくなれば、もう怖いものなど(あんまり)ありません。
フリーとなった相手に向かってまっしぐら……そんな手合いは今も昔も変わらぬものです。
という訳で今回は、兄の死をキッカケに未亡人となった兄嫁へ猛烈にアプローチした藤原惟貞(これさだ)のエピソードを紹介したいと思います。
兄嫁の伝手で一族は繁栄藤原惟貞は生年不詳、藤原文信(のりあきら)の次男として生まれました。
異母兄に嫡男の藤原惟風(これかぜ)、弟に藤原惟忠(これただ)、そして妹(源奉職室)がいます(それぞれ母親は不詳)。
※藤原惟房(これふさ。惟風の子?)も弟とする説もあるそうです。
兄の藤原惟風は若いころから武官を歴任、藤原道長の家司として仕えました。
惟風の妻である藤原高子(こうし/たかこ)は道長次女・藤原妍子(けんし/きよこ)の乳母を務めます。
やがて妍子が居貞親王(いやさだ。のち三条天皇)に入内し、やがて居貞親王が皇位を継承すると、高子の伝手で惟風一族は大いに出世しました。
惟風らの栄華は主君の道長すら驚き怪しむほどで、惟貞も兄の恩恵に与っています。