いまだ作者不詳の名作『平家物語』、実は吉田兼好が『徒然草』に正体を書いていた!?その人物とは? (1/3ページ)
琵琶法師が語り継ぐ軍記ものの名作
「祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす」の名調子で始まる『平家物語』。
鎌倉時代に成立したとされ、平家の栄華と没落、武士階級の台頭などが描かれています。
ところでこの『平家物語』、現在も軍記物の名作として読み継がれていますが、にもかかわらずその作者の名は今も分かっていません。
もともと『平家物語』は鎌倉時代から琵琶法師によって語り継がれ、時代とともに肉づけされて創作が加えられてきました。
琵琶法師とは、琵琶を弾く盲目の僧体の人のことです。
彼らには、琵琶の伴奏により経文を唱えた盲僧の流れと、琵琶の伴奏により叙事詩を謡った盲目の放浪芸人の流れがあり、特に後者は鎌倉中期以降、もっぱら平家物語を語るようになりました。
ややこしい加筆・増補の経緯伝えられるところによると、『平家物語』は誰かが著した元となるストーリーに増補や加筆が重ねられ、平家滅亡から約100年後の13世紀初めに6巻構成となり、それから半世紀の間にさらに増補が重ねられて全12巻になったと伝えられています。