東大学食で〝謎の実験〟実施され18万人困惑 目的は何?主催者に聞く

Jタウンネット

東大学食で〝謎の実験〟実施され18万人困惑 目的は何?主催者に聞く
東大学食で〝謎の実験〟実施され18万人困惑 目的は何?主催者に聞く

食堂の一角で、〝謎の実験〟が行われていた......。

そんな目撃情報が、X上で注目を集めている。

こちらは、神奈川県在住の東京大学1年生・さんみかん(@tornado_wave)さんが、2024年11月12日に投稿した写真。

小さなテーブルの上に、黒い卓上扇風機と、オクラの入った小皿が。そしてテーブルの前面の貼り紙には、こう書かれている。

「※実験中現在、食堂にオクラの匂いを充満させ、みなさんをオクラの口にしています※触れないでください」

ええっと......どういうこと? 一体誰が、何の目的でこんな実験を? というか、オクラってそんな匂いしたっけ!?

Jタウンネット記者は14日、まずは発見者のさんみかんさんに話を聞いた。

つい気になって...

さんみかんさんが「謎の実験」を目撃したのは、12日の正午頃のこと。場所は、東京大学のキャンパス内にある駒場食堂の2階だった。

「いつもの様に食堂を利用しようとしたところ突然目に入ってきた。何かの調査だろうとは思ったが、調査を実施している団体の記載が見られず、不思議だと感じながら写真を撮った」(さんみかんさん)

なお、さんみかんさんいわくオクラの匂いは「全くしなかった」。しかし、その後メニューを選ぶ時になって無性にオクラのことが気になりだしてしまったそうで......。

「結局タンドリーチキン丼とコーンクリームスープという、お世辞にもオクラと合うとは言えない2品と一緒に買ってしまった」

しっかり「オクラの口」になってしまったらしい。

さんみかんさんの別の投稿によると、この実験は、学内で開かれたゼミの授業の一環。

記者は18日、同ゼミの主催者である電通(本社:東京都港区)社員の尾上永晃(@toropiqo)さんにも話を聞いた。

副菜を人気にするために...

尾上さんによると、「オクラの実験」は、2024年に東京大学と電通が協働して開いた「東京大学全学自由ゼミナール『企画の研究所』」という授業の一環だ。

「漠然と語られがちな『企画』を、学生と一緒になってあれこれ試しながら形にしていくゼミです」(尾上さん)

その授業の一環として11月11日に開始したのが、「どうやったら学食の副菜の売り上げを上げられるか」をテーマとした、競技形式の企画大会。

学生たちを「オクラ」や「煮卵」、「冷奴」といった副菜ごとにチーム分けし、どのチームが、担当する副菜をより人気にできるかを競い合うというものだ。

さんみかんさんが見かけたのは、そのうちの「オクラチーム」の学生たちが発案した実験だった。

事情を知らなければただただ謎かつシュールな実験風景に、X上では18万件以上のいいね(19日昼時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「オクラ好きほいほいじゃんか」「なんかバカバカしいんだけどすごく好き笑」「いわゆる『におい出し』ってやつですよね。よくある手だけど、オクラは弱くないw?」

こうした反響があることについて、尾上さんがオクラチームの学生たちに感想を聞いてみたところ、

「オクラの匂いを推した今回の企画が、これほど広い層に反響を呼ぶとは思わず、驚きと嬉しさを感じています。『オクラに匂いなんてあるの?』とつっこまれながらも、もっともらしく実験する面白さを信じた甲斐がありました。もとは『オクラのお浸し』の売り上げを上げるための企画なので、ぜひ食べてみてください!」

と語っていたという。うーん、オクラの匂い、気になってきたな......。

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