高カカオチョコレートの健康効果「蒲郡スタディ」10年の研究成果と合わせてイベントを開催 (1/2ページ)
愛知県蒲郡市において、高カカオチョコレートの健康効果に関する研究結果が発表された。2014年に開始された「蒲郡スタディ」と呼ばれる日本初のチョコレート摂取による大規模研究から10年を経て、その効果が科学的に解明されてきたようだ。この研究は、蒲郡市と愛知学院大学、株式会社明治の産学官連携プロジェクトとして実施されている。
動脈硬化リスクの低減から認知症予防まで
この研究では、45〜69歳の男女347名(男性123名、女性224名)を対象に、カカオ分72%のチョコレートを4週間にわたり毎日25g(約150kcal)摂取する実験が行われた。愛知学院大学の大澤俊彦特任教授によると、研究結果は極めて興味深いものであった。
特筆すべき点として、高血圧群における血圧の顕著な低下、HDLコレステロール(善玉コレステロール)値の上昇、さらに炎症マーカーや酸化ストレスマーカーの改善が確認されたとのこと。
また、脳の健康に重要なBDNF(脳由来神経栄養因子)の有意な上昇も観察されている。体重やBMI(肥満度)については変化が認められず、健康的な摂取方法であることも確認された。
大澤特任教授は「これらの結果は、動脈硬化のリスク低減につながる重要な指標となる」と述べ、さらに「高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、老化・認知症の予防、腸内環境改善の効果も期待できる」と説明している。また、精神的な健康度の向上にも効果があることが示唆されている。
摂取のタイミングについては、朝食時の摂取が推奨されている。これは、朝は脳のエネルギー源として糖(グルコース)が必要とされるためである。