「刀伊の入寇」で20倍以上の敵に突撃し玉砕した国司・藤原理忠と、住職・常覚の武勇伝【光る君へ】 (3/3ページ)
しかし敵は大軍であり、なおも執拗な攻撃に耐えかねてしまいます。
「和尚様だけでも、お逃げ下さい!」
「生きて我らの菩提を弔い、必ず仇をとって下さい!」
そこで常覚は一人壱岐を脱出し、大宰府へ駆け込んで現地の惨状を訴えたのでした。
間もなく壱岐嶋分寺は陥落し、島民らはことごとく討ち滅ぼされたということです。
壱岐の惨状。一人逃げ延びた常覚は?この襲撃によって、壱岐では以下の犠牲者が出ました。
【国衙】
殺害148名(藤原理忠と兵士147名)
【壱岐嶋分寺など】
殺害148名(男性44名、女性59名、子供29名、僧侶16名)
拉致239名(すべて女性)
【生存者】
35名(諸司9名、郡司7名、領民19名)
ここにあるのはあくまで壱岐国衙付近の犠牲者数であり、実際には当局が把握し切れていない被害が出ていたものと考えられます。
壱岐の僧 常覚(じょうがく)
タイソン大屋(たいそんおおや)壱岐の僧。賊の襲撃を受けた壱岐を一人で脱出し、状況を大宰府へ報告する。
※NHK大河ドラマ「光る君へ」公式サイトより。
常覚はその後も大宰府で刀伊を迎え撃つ軍勢に加わり、藤原隆家(竜星涼)の指揮下で奮戦しました。
果たして彼らの闘いぶりがどのように描かれるのか、今から楽しみですね!
※参考文献:
関幸彦『刀伊の入寇 最大の対外危機』中央公論新社、2021年8月 瀬野精一郎『長崎県の歴史』山川出版社、1998年10月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan