蘇我馬子、小野妹子…なぜ男なのに「子」?なぜ動物の名前?古代日本の人名の不思議を解き明かす (2/3ページ)

Japaaan

先に蘇我氏の例を挙げましたが、他にも熊鷲、熊、小熊、斑鳩、熊鷲、猿、羊、駒、犬養、鷹養、牛養、鯨、受験受岐、鯖麻呂といった名前も古代には存在していました。

なぜ男性にも「子」?

また、古代の人名に使われていた言葉で、現代の感覚でよく分からないものに「子」があります。

名前に「子」が使われるのは女性だけというイメージが強いと思いますが、実は奈良時代までは男性でもよく使われていたのです。

歴史上の人物で、男性だけど名前に「子」が使われている有名人と言えば小野妹子ではないでしょうか。先述した蘇我馬子もそうですね。

大津市の小野妹子神社

多くの人が、小学校の頃に日本史の教科書でその名前を見て「なんで男なのに子なの?」と思ったことでしょう。

五八九年、中国を久方ぶりに統一したのが隋でした。その隋と国交を結ぶために派遣されたのが遣隋使と呼ばれる使節で、小野妹子はその遣隋使の一人です。

古代の日中外交にあって重要な役割を果たした人物ですが、先述の通り、当時は「子」という文字が男性に使われるのは珍しいことではありませんでした。

実は、「子」は「一族の子弟」というほどの意味であり、女性名特有のものになるのは平安時代以降のことなのです。明治時代になるとそれがさらに広まって、庶民まで広く使われるようになりました。

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