実の父から育ての父への引導! 善意のオブラートでグロさが隠れた托卵計画のラスト【わたしの宝物#最終話】 (2/4ページ)
なんていいやつなのか。
真琴(恒松祐里)の言葉「宏樹さんも美羽さんも同じに見えます」と言う言葉の通り、美羽も宏樹も、栞や自分を第一にせず、お互いが相手方の宏樹、美羽のことを一番に考え、自分の希望は全て飲み込み、相手にとっての幸せを自分なりに考えて動いているのです。それがことごとく外れているから、お互いのやっていることにどんどんズレが出てしまう。
二人が本音とわがままをぶつけ合えば、二人の希望は同じなので全て丸く収まるのに。真琴もカフェ店主・浅岡(沢村一樹)もそれに気づいているので、遠回しに伝えるのですが気づいていないのは当人達だけというもどかしさ。
■ある意味グロすぎる実の父からの引導
冬月は改めて宏樹を呼び出します。宏樹が一瞬私情をはさみまくり、却下した冬月への融資が再度承認され、冬月は夢に向かって一歩を踏み出すことができました。それに対してのお礼と、宏樹の背中を押しにきたのです。
栞の重さに、宏樹と美羽がかけてきた愛情と時間をずっしりと感じ、「あの子があんなにかわいくて元気で育っているのはあなたと美羽さんが愛情を注いてきたから。あなたが栞ちゃんのお父さんです」と、宏樹の行ってきたことが血の繋がりを超えて立派に父親であったのだと、血が繋がった実の父である冬月が証明するのです。
ただこれ、登場人物全員が善意で行動できているから、全てが成り立つのですよね。でなければ、実の父から育ての父へ子どもの父役の引導を渡す、というめちゃくちゃグロい絵面では?
この中に一人でも悪意があれば、「血の繋がった自分の子どもを他人に押し付けようとしている」「托卵を知った育ての父が逃げようとしている」と言う見え方になってしまうので……。