男好きの平賀源内を蕩かせた吉原の魅力とは…【大河べらぼう】1月12日放送の振り返り解説 (5/6ページ)
劇中で吉原細見「嗚呼御江戸」の序を書く時も、この福内鬼外でした。
ちなみに劇中で偽名として用いていた貧家銭内(ひんか ぜにない)とは、著作『放屁論後編』の登場人物です。
源内が愛した二代目・瀬川菊之丞について
「ここにも『瀬川』はいないのかい」
男好きの源内先生、吉原にやって来て探し回るのは「瀬川」の名前。瀬川という名跡は遊女だけでなく、歌舞伎役者の名跡でもありました。
源内が愛した二代目・瀬川菊之丞(せがわ きくのじょう)は、江戸でも人気の女形(おやま)だったそうです。
安永2年(1773年)閏3月13日に世を去ってしまい、寂しい思いをしていたのでしょう。
そんな瀬川菊之丞は寛保元年(1741年)に江戸郊外の王子(東京都北区)で生まれ、俳号の路考(ろこう)から王子路考と呼ばれました。
当世のインフルエンサーとして路考髷(まげ)・路考茶・路考櫛など様々なものにその名がつけられたと言いますから、よほどの人気だったのでしょう。
また現代でも人気の演目「鷺娘(さぎむすめ)」を初演したことでも知られ、その妙技で人々を魅了したのです。
そんな瀬川を偲びながら、花の井の舞を眺めた源内先生。
夜風に当たって巷を歩き、果たして吉原細見の序「嗚呼御江戸」を書き上げてくれたのでした。