のぞいて見たい?吉原遊女の舞台裏を描いた最高級の錦絵本『青楼美人合姿鏡』とは【大河べらぼう】 (2/3ページ)
花魁を気まぐれに指名できるような上客でも、吉原の舞台裏まではそうそう拝めるものじゃありません。
皆さんも、のぞいてみたくないでしょうか?華やかな遊女たちが、舞台裏でどんな生活を送っているのか。
もちろん都合の悪い部分は見せません。例えば梅毒に苦しみ、のたうち回ってくたばるような地獄絵図とか、脱走を図った遊女に対する折檻とか……。
そういう「上級者(マニア)向け」ではなく、皆さんが見たいのは、華やかな遊女たちが織り成す、キャッキャウフフ♪な「女の園」でしょう?
分かっています、そんな皆様の願いを、我らが蔦屋重三郎は叶えてくれました。
絵師・本・内容どれも最高級!
作画は『一目千本』でもおなじみ北尾重政(きたお しげまさ)と、勝川派の筆頭格である勝川春章(かつかわ しゅんしょう)が豪華揃い踏みです。
吉原遊廓に軒を連ねる妓楼では、自慢の遊女たちが四季折々の味わいと共に遊び楽しむ様子が描かれます。
書画に和歌、双六(すごろく)遊びに香合(こうあわせ)、投扇興(とうせんきょう)など実に様々。
巻末には彼女たちによる発句まで載せられており、当時の遊女たちが高い教養を備えていたことを伝えています。
料紙も絵具も最高級のものをふんだんに用いた豪華版。吉原細見とはまた違った広報媒体となりました。