日本刀、実戦では最大で何人まで続けて斬れたのか?”日本刀のリアル”を解説 (3/3ページ)

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溝を彫れば、その分だけ強度は弱るはずですが、それでも溝を彫ったのは、刀を少しでも軽くするためでした。

刀はもともと鉄の塊であり、非常に重いものです。普通の刀で重さは約一・五キロ。プロ野球で使うバットが一キロ弱なので、バットよりも五割以上も重いことになります。

じっさい、プロ野球界のレジェンド王貞治は、現役時代に真剣で素振りをしたり、天井から吊した紙を切ったりしたものの、初めて真剣を振った翌朝は両腕がパンパンに張ったといいます。

かように、真剣を振るうというのは大変な力がいることなのです。

溝が彫られている日本刀の刀身

そのうえ、実戦では短い刀よりも長い刀のほうが有利です。さらに、斬り合っても刀が折れないようにしようと思うと、ある程度の厚みも必要になります。

そこで、重い刀を少しでも軽くしようと、刀身の一番分厚い部分を削り取り、溝をつけたわけです。

なお、その技術は現代にも生かされ、出刃包丁も少しでも軽く感じさせるために溝を彫ったものがあります。

参考資料:歴史の謎研究会『舞台裏から歴史を読む雑学で日本全史』2022年、株式会社青春出版社画像:photoAC

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