働く女性が共感&癒やされる。総合電子書籍ストア「ブックライブ」のプロ書店員が厳選した「令和の今こそ読みたいお仕事マンガ」とは? (2/4ページ)
様々な偏⾒や困難に直⾯しながらも、芯を強く持つ⾃由奔放な⼥性像が描かれました。
「平成中期になると『サプリ』(おかざき真里・祥伝社)、『働きマン』(安野モヨコ・講談社)など、好きなことを仕事にしたり、忙しい会社でバリバリ働いたりするキャリアウーマンが登場するマンガが人気を集めます。女性も働くのが当たり前の世の中が到来しはじめ、男性に頼らず生きていく強い女性の姿に憧れた女性も多かったと思います」
「『サプリ』は広告代理店、『働きマン』は週刊誌の編集部が舞台となり、社会の中で自分のポジションを確立していく女性が描かれました。特に『サプリ』では、ハイヒールでメイクをバッチリ決めた女子力の高い女性たちが働く姿に背中を押されます。会社での扱われ方、ハラスメント気質のある社員のあしらい方など、現在の私たちでも共感できるポイントもありながら、多彩な女性キャラの中から自分のロールモデルを探すこともできる良作です」
お仕事マンガは、当時の時代性を色濃く反映していることが分かります。それでいて今読み返しても共感できる教訓があり、多様な人生を擬似体験できることから、連載終了から時間が経っても売れ続けているのだそう。
■今人気の女性向けお仕事マンガも共感性たっぷり
すず木さんいわく、お仕事マンガは「その時代に働く女性が共感できる設定」の作品に人気が集まるのだそう。では、私たちが生きる今……令和のお仕事マンガは、どんな作品が人気を集めているのでしょうか。すず木さんのお話を聞いていくうちに、働く私たちが今、思わず共感してしまうテーマ像も見えてきました。
「平成後期は『逃げるは恥だが役に立つ』(海野つなみ・講談社)や『東京タラレバ娘』(東村アキコ・講談社)など、仕事と恋愛のバランスをどうとるか悩む女性たちが登場するマンガが共感を集めました。そして令和の今も、その潮流は続いています」
『逃げるは恥だが役に立つ』が人気を集めた2010年代は、過酷な労働環境が問題視されるようになり、⾃分のペースで働くことを重視するキャリア観の変化が⾒られるようになりました。周囲の顔⾊ばかりを気にして⽣きてきた主⼈公が、ありのままの⾃分を受け⼊れ、成⻑していく姿に⼥性の共感を集めました。