「覇気がない」の”覇”って何?知らずに使っていませんか?知っておきたい語源と精神【大人の教養】 (3/3ページ)
覇とは:
①旗を掴む手の形に由来(諸説あり)。
②旗頭として天下に号令すること。
③実力づくで目的を達成すること。
覇気とは、ポジティブにもネガティブにも使える表現なのですね。
ポジティブ用例「(堂々たる態度に対して)覇気に満ちあふれていますね!」
ネガティブ用例「(傲慢な態度について)……覇気に満ちあふれていますね」
この辺りの違いは、空気を読んで感じとりましょう。
なお覇という漢字の成り立ちについては定説がなく、一説には旗を握りしめて掲げる様子などとも言われます(理由は先述の通り)。
日本刀を表現する「覇気」また日本刀の造りにおいても、エネルギッシュで迫力のある作風を「覇気に充ちている」などと表現するそうです。
地金の鍛えや刃文(はもん)、全身のシルエットなど躍動感ある作刀に対する鑑賞コメントしても使われるとか。
相州の名刀や相州伝の新刀・新々刀などの特徴として覇気が語られるそうです。
逆に山城伝のような上品で静謐感ある作刀について、覇気という表現はあまり相応しくないでしょう。
刀剣を鑑賞する機会に恵まれたら、さりげなくコメントしたいですね!
学んだ言葉の意味を、自分なりに噛み砕く今回は覇気という言葉の意味と語源について紹介してきました。
新しい言葉を覚えたら、なるべく自分なりに噛み砕くのがおすすめです。
せっかく新しい知識やよい言葉を覚えても、ただ丸暗記しているだけでは、九官鳥と変わりません。
また言葉に実感が伴わないため、使っても上滑りしてしまうでしょう。
多少間違っていても後で修正すればいいのですから、覚えたい言葉があれば、まずは自分の言葉に置き換えるのです。
それによって言葉を自分の血肉として行けば、少しずつでも教養を身につけて行けるでしょう。
よく「もっと勉強しておけばよかった」などと嘆く声が聞かれますが、むしろ勉強はまだまだこれから。これからも好奇心を忘れず、素朴な疑問を楽しんで生きたいものです。
※参考文献:
加瀬英明『自立のすすめ 覇気と個性を創造するために』講談社、1986年5月日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan
