高名な遊女・お千代の末路…江戸時代、海辺で営業していた「船饅頭」の遊女たち (2/4ページ)

Japaaan

……いにし万治の頃か、一人のまんぢう、どらを打て、深川辺に落魄して船売女になじみ、己が名題をゆるしたり……

※庄司勝富『洞房語園(異本洞房語園)』より

【意訳】古の万治年間ごろ、落ちぶれた一人の遊女(まんぢう)が深川あたりに移り住んで船売女(ふなばいた)となり、その名題(なだい)を許したという。

……銅鑼(どら)を打つとは道楽で財産を食いつぶすこと(オジャン)。

遊女が道楽するとは考えにくいものの、ここでは落ちぶれた程度に考えられます。

「古ぼちやぼちや」のお千代

桜川慈悲成『絵本阿房袋』より、船饅頭とその客。

ちなみに遊女の名前は「おちよ(お千代?)」と言われ、かつては高名な遊女であったとか。

……船饅頭は食類にあらず、船中の遊女をいふ。古ぼちやぼちやのおちよといへる高名の遊女ありしとかや……

※四方山人選『通詩選諺解』より

【意訳】船饅頭とは食べ物ではなく、船で営業する遊女を言う。今では「古ぼちゃぼちゃ」になってしまったお千代という遊女が始めたそうな……。

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