戦争が終われば今度はインフレ!現代にも通じる急激な物価高に人々はどう立ち向かったか?【後編】 (3/4ページ)
これは富裕層にとっては大打撃となりました。
ずいぶん乱暴な方法ですが、これによって国は国債を返済して財政破綻を免れ、貨幣の流通を一気に縮小させてインフレーションを一時的に抑制することができたのです。
新十円券の悲劇ところで、貨幣の発行は国家権力の行使の一つですから、政治の影響が直接反映されます。
このとき発行された新円紙幣は、聖徳太子が肖像となった百円券と国会議事堂が描かれた十円券でした。
しかし、せっかくの新十円券のデザイン全体が「米国」という漢字に見えたとか、天皇家を象徴する菊の花の絵が鎖で繋がれているように見えるとか、GHQのヘルメットに見える箇所があるとかいわれ、GHQの陰謀があるのではという悪評が立ちました。
確かにそういう目で見てみると、見えないこともありません。