相手のことを自分のこととして感じられることが、愛。上白石萌音が語る「理想の夫婦像」 (2/4ページ)
それと同時に、保さんにとっても大切な言葉がたくさんあるんだなということも感じていました。
――演じていた中で、一番すてきだなと思った言葉はなんですか?
保さんが、本当は自分が読み書きができないということを皎子さんに打ち明けた後に、保さんに向かって言う「つらかったなぁ」というセリフですね。それって、その人にしか分からないつらさがあることを分かった上で、最大限の寄り添いが乗っている言葉だと思って。つらかった人に対して、つらかったね、と言うのはすごく勇気が必要だと思うんですが、それをポンと相手のために出せる皎子さんはすごい人だなと思いました。
――「つらかったなぁ」は、短いながらも皎子さんの思いが詰まっている言葉ですよね。
だからこそ、演じる上ですごく難しかったところでもありました。でも、そのセリフが自然に出るくらい、重岡さんが演じる保さんに寄り添おうと思いました。
――本作を通じて、いくつになっても挑戦する勇気をもらう方は多いと思います。上白石さんは今作を通して何か学びや成長を感じたことはありましたか?
重岡さんから学ぶことはとても多かったです。役への臨み方やお芝居への取り組み方が本当に誠実で真剣で。撮影現場でしっかり自分の意見を伝えているんですが、その時の言葉選びが素晴らしくて、隣にいてずっと感動していました。約9年ぶりの再共演なんですが、またご一緒したいなと目標にしていたんです。今回再共演して、尊敬の念が深まりました。
■お互いを尊敬し合っている両親が、理想の夫婦像
――この作品では、「夫婦愛」があるからこそ、乗り越えられたことや得られたことが沢山描かれていると思います。上白石さんが思う「愛」について伺いたいです。
相手のことを自分のこととして感じられることが、愛なのかな、と思います。完全に分かりきることはできないにしても、相手の気持ちが手に取るように感じられたり、相手を分かりたいという歩み寄りができたりすることが、愛と言えるのかなと。
――ちなみに、上白石さんにとって理想の夫婦像はありますか?
両親ですね。