「子どもを持たない30代以降」に何を思うのか。『いるいないみらい』で考える自分の未来 (3/3ページ)

マイナビウーマン

時限爆弾が爆発しても、私たちの悩みは終わることがないのかもしれない。

登場人物たちも、自分なりの折り合いをつけながら話が閉じていく。思い切って自然に任せてみようとか、モヤモヤを抱えたままもう少し生きてみようとか。それに対して、自分も色々と考えてみる。自然に任せてみたものの子どもは持てなかった、という短編もあった。もしも自分だったら、その時後悔するのだろうか。

女性は、30代半ばに向かうにつれて人生の幸福指数が下がっていくという。結婚するか、子どもを持つかという悩みに加え、どうやって働いていこうか、という悩みもある。子どもを産めば、キャリアがストップするかもしれない。私たちは、これら全部をひっくるめて、自分の人生をどう生きるかを決めていかないといけない。とても1人でできることではない、と私は思う。

■決めるのは自分だからこそ「本との対話」が心地いい

35歳の自分を想像した時に、パートナーがいたところで、女性と男性の立場が違うのが、今の現状であると感じる。男の立場で考える子育てと、女の立場で考える子育てはきっと違う。だから、結婚していようがいまいが、きっと最後は自分で決めるしかない。どんな人の意見も関係なく、自分との対話で決定していくべきことなのだと思う。

子どもがいる未来といない未来は、きっと全然違う。毎日の忙しさも、幸福の性質も、何もかもが異なるのだろう。どんな話を聞いても、その人の場合と自分の場合は違うのだろうけれど、本は少なくとも、意見を押し付けてこない。ただ静かに、私たちに「もしあなただったら?」と、問いかけてくれる。

読書は、自分との対話だ。私も自分の人生を決定するまで、何度でもこの本を読み返すのだろう。

(ミクニシオリ)

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