水族館の〝心配せざるを得ない魚〟に13万人注目 「これになりたい」「ある意味貴重なお姿」

Jタウンネット

水族館の〝心配せざるを得ない魚〟に13万人注目 「これになりたい」「ある意味貴重なお姿」
水族館の〝心配せざるを得ない魚〟に13万人注目 「これになりたい」「ある意味貴重なお姿」

生きてるの......?

つい心配になってしまう魚が、X上で話題となっている。

2025年4月14日、魚津水族館(富山県魚津市)の公式Xアカウントが投稿したのは、水槽の底に横たわる1匹の魚の写真。

お腹を天に向け、じっとしている様子。確かに水槽を覗いてこの状態だったら、ひやっとしてしまうが......。

投稿では、この魚についてこう説明されている。

こちらは毎日エサの時間にだけ泳ぎ周り、それ以外の時間はほとんど動かず、お客様からは『死んでいるのでは?』と心配される、飼育員からの愛を一身に受け、丸太のようになってしまった可愛いナガコバン。※現在ダイエット中です」

な、なんじゃそりゃ!? つまり、ものすごく〝ぐうたら〟ってコト!? しかもそのせいで、ダイエットするハメになっちゃってるし......。

Jタウンネット記者は16日、この魚について、魚津水族館に話を聞いた。

ご飯の時だけ動くよ

取材に応じた同館飼育研究係の吉岡映美さんによると、投稿写真の魚は「ナガコバン」というコバンザメの一種。2021年10月に同館に搬入された個体だ。

ナガコバンは、ジンベエザメやカジキなど比較的大型の魚にくっつき、寄生虫やエサのおこぼれを食べる魚。そのため、野生下の個体でもあまり自分で泳ぎまわるタイプではない。魚津水族館の個体もじっとしていることが多いという。

とはいえ、どうして仰向けに?

その理由について、吉岡さんはこう推測する。

「頭に小判型の吸盤があり、それで大型の魚にくっつく特徴があるため、吸盤で床にくっついているほうが落ち着くのかもしれないです。たまに壁にくっついて直立しているときもあります」

そんなナガコバンだが、全く自分で泳がないというわけでもない。

エサの時間になり、ダイバーがある程度近くまでやってくると、自分で泳いでエサを貰いに来るそうだ。

また、同じ水槽内にいるブリ等にあげたエサが底に落ちると、それも拾い食いしに泳いでやってくるという。

普段はじっとしているのに食べ物のこととなると積極的に動くなんて、かなりの食いしん坊だ。

そんな毎日を送っているからか、ちょっと太り気味で、現在ダイエット中な魚津水族館のナガコバン。

「一般的なナガコバンに比べると少しまん丸くなってしまったうおすいのナガコバンですが、これから一緒に理想の体型目指して頑張っていきたいです」(吉岡さん)

ぐうたらだけど可愛い、ナガコバンの姿にX上では13万件以上のいいね(17日夜時点)のほか、こんな声が寄せられている。

「やっぱり魚も食っちゃ寝が好きなんですね」「野生では見られない、ある意味貴重なお姿かな」「休日の俺みたい」「これになりたい」「どうすればこの生活ができるか真面目に考えてる」「怠惰を覚えてしまった...w」
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