「先入観を持たないコミュニケーション」が大切。カシオ計算機でG-SHOCK初号機の立体商標登録を実現した女性のキャリア (3/5ページ)
カシオ計算機では、入社後に法務・知的財産統轄部に所属し、特許の係争・訴訟、ライセンス交渉などを担当しました。その後、一度広報部に異動して主に海外広報を担当したのちに、知財渉外室へ室長として戻ることになり、2020年から現職に就きました。現在はチームのマネジメントを行いながら、部署をまたぐプロジェクトを統括することもあります。
広報と知的財産では、職務内容が全く違うと思われることが多いのですが、どちらの部署もコミュニケーションが大切なんです。広報はもちろん、社内外に渡ってさまざまな交渉を行いますし、知的財産はファクトチェックとヒアリングが重要なので、よりフラットに話を聞く必要があります。広報部でしか培えなかった経験を積んでから、古巣の知財渉外室でリーダーとなれて良かったと思っています。
Q.6 初めてリーダー職を経験した時の心境を教えてください。
これまで一貫して、自分の希望と好奇心に従って未経験の分野にトライしてきました。もともと昇進に憧れはありませんでしたが、お話をいただいた時は、新しいステージに上がってみたいという気持ちでお受けしました。自分がいた知的財産室以外に、商標と意匠という専門分野外の部署も統括することになったので不安もありましたが、メンバーたちはその道のプロですから、分からないことはなんでも聞いて勉強させてもらいました。
Q.7 リーダー職として気をつけていることはありますか。
部長になってからは、マネジメントそのものよりも、メンバーとのコミュニケーションに気を配ってきました。私がやりたいことに協力してもらうより、メンバーがやりたいことを実現していくスタイルを取りたいので、みんなの意見や課題を抽出して、社内を説得して実現していくことが、私の役割だと考えています。部や課、メンバーによっても考えていること、仕事の仕方などそれぞれ違うので、先入観を持たずに話を聞くことを心がけています。