昭和体質と令和社員の激突と、浮上する“人見コナン説”【人事の人見#4】 (2/3ページ)
そこで動いたのが、堀さんです。彼女は、第一営業部に対する因縁があったんですよね。かつての同期が、花形部署である第一営業部に所属された。それなのに、女性というだけで雑用ばかり任されて、結局辞職。そのことを、堀さんはずっと根に持っていたんです。今こそ、歴史を動かすべき! という感じで、多様性の尊重を学ぶ研修を第一営業部の社員たちに受けさせることにしました。
近年、“多様性”という言葉をよく耳にするようになりました。なので、もちろん受け入れ態勢はできているつもりです。ただ、どのように関わっていけばいいのかがむずかしいところ。なので、堀さんの「マイノリティの方々は、本人の力ではどうしようもない不平等な構造によって、さまざまな壁にぶつかることになります。逆に、マジョリティの方々は、自分でも気づかないうちに多くの恩恵を受けています。多様性を尊重するとは、このスタートラインを整えることです」という講義は、とても勉強になりました。
誰だって、何らかの分野においてはマイノリティなんですよね。そう考えたら、「この人は、マイノリティだから……」と過剰な配慮をするのもちょっとおかしい(というか、逆に気を遣わせてしまうことになりかねない)。だから、堀さんが言うように、「この分野において、自分はマジョリティだな」と思った時に、多くの恩恵を受けていることをしっかり実感すること。
そして、マイノリティの人がさまざまな壁にぶつかっていることを知り、スタートラインを整えることが大事なのかなぁって。すべてを受け止めて、歩み寄るとなると、塩梅がむずかしいけれど、スタートラインを整えるくらいなら、できそうな気がしませんか?
■アップデートよりも大事なのって、ブラッシュアップなのかも
堀さんは、会社の体制を変えるために、昭和の価値観を持つ岩谷部長(中野剛)たちを排除しようとしました。「どうせ、理解してくれないんだから、排除するしかない」と考えたんだと思う。でも、人見くんが言っていたように、全部を変えるのは違う。岩谷部長のやり方のなかで、大事なものもあるはずなんですよね。