ジンゲル、ドッペル…どういう意味?大正時代の”若者スラング”に見るモダンライフの源流 (2/3ページ)
そんな自由な時代には、若者たちの間で独特のスラング(流行語)が生まれました。特に、大学生や旧制高校の生徒たちはドイツ語や英語をもとにした新しい言葉を使い、仲間同士で楽しんでいました。
例えば、一人で食堂に行くことを「短期遠征」、芸者を「ジンゲル」、二回留年することを「ドッペル」、食べ物の量が多いことを「ボリュームリッチ」、銀座をぶらぶら歩くことを「ギンブラ」と呼びました。
また、米の買い占め業者を批判する言葉として「人類の敵」という表現も生まれました。
代表的な大正スラング短期遠征
意味:1人で食堂などに行くこと
語源:現代の「ソロ活」「ぼっち飯」に近い
ジンゲル
意味:芸者のこと
語源:ドイツ語「ゼンガー(Sänger=歌手)」から
ドッペル
意味:2回留年すること
語源:ドイツ語「ドッペル(Doppel=二重)」から
ボリュームリッチ
意味:分量が多い、有能なこと
語源:英語「volume」+ドイツ語「reich(豊か)」
ギンブラ
意味:銀座をぶらつくこと
語源:「銀座」+「ぶらぶら」
人類の敵
意味:社会に悪影響を与える存在
語源:例:米を買い占めた業者への批判
これらの言葉の中には、今でも使われているものがあります。「サボる」(フランス語の「サボタージュ」が由来)や「ジリ貧」(じわじわと貧しくなること)は、現代でもよく使われる言葉です。