宅飲み、居酒屋のルーツは江戸時代に!現代人よりも酒を飲んでいた江戸の「酒文化」の実態【前編】 (2/3ページ)
もちろんお酒は古代から存在していましたが、庶民が家で気軽に楽しむようになったのは、江戸時代が最初だったのです。
また、外で飲むほか、家での晩酌も盛んになりました。酒屋で少量から酒を買うことが可能になったからです。
そして晩酌が一般化すると、当然、おつまみにこだわる人も増えます。そのニーズに応える形で、肴も多彩になっていきました。
江戸の町では売り物を天秤棒から下げたり担いだりした振り売りが行き交い、3月の桜鯛、5月のなす、10月のさんまなど、季節の魚や野菜を家のそばまで売りに来ました。
また夕鰺売りからは夕方あがった新鮮な鰺が買えましたし、おでん燗酒売りからは、熱燗も買うことができたのです。
さらに屋台も充実しており、煮しめや天ぷらなどを販売。竹の皮に包んで持ち帰れたことから、仕事帰りに買い物支度がなくてもテイクアウトの肴が調達可能だったのです。
「飲酒文化」の完成晩酌文化が花開いたのには、ほかにもいくつかの要因が考えられます。
まずは、酒が大量に出回り、小売りが盛んになった点です。おかげで人々は日銭で量り売りで買えるようになったのです。
お酒は、伊丹や池田、後に灘など関西の産地から、菱垣廻船や樽廻船によって大量に江戸へ運ばれました。
