【べらぼう】なぜ佐野政言は田沼意知を斬ったのか?史実資料から実際の犯行の動機を解説 (2/4ページ)

Japaaan

佐野政言の主張は?

鷹狩りの場面。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。

作者不詳『営中刃傷記』によると、佐野政言は犯行に臨んで口上書(いわゆる斬奸状)を持っていたそうです。

さっそく政言の主張を見てみましょう。

一、佐野家の家系図を借りたまま、督促しても返してくれなかった。
一、徳川家治の鷹狩りへお供した際、雁一羽を仕留めた手柄を取り次いでくれなかった。
一、地元の神社・佐野大明神を勝手に田沼大明神と改名した。
一、佐野家の家紋である七曜の旗を借りたまま、最速しても返してくれなかった。
一、3年間で620両もの賄賂を贈ったのに、何の役にも就かせてくれなかった。

実際には七ヶ条なのですが、似たような主張は統合しています。

確かにこれらのことが事実であれば、政言が怒るのも無理はありません。とは言え、江戸城中で若年寄である意知を斬るだけの大義名分とはなりえず、あくまで私怨に過ぎないと言えるでしょう。

ほか十七ヶ条の口上も出回ったそうですが、こちらは「世直し大明神」ブームに乗じて偽作されたものと考えられています。

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