「アホウの頂上、議員となす」福沢諭吉による政治家を痛烈に皮肉った狂詩が毒舌の極み! (2/3ページ)
福沢様におかれましては、今後ご指導ご鞭撻いただけますよう……」
なんてしおらしい態度はそこそこに、初当選の喜びと、立身出世を果たした興奮を語り出したのかも知れません。
そんな話を愛想笑いで聴き続けるほど暇ではない。諭吉は笑って言いました。
「実にめでたい限りですな。せっかくですから、ひとつお祝いの詩など献じましょう」
諭吉自ら筆をとり、自分のために詩を詠んでくれるとは……いただいたら方々へ自慢してやろうと六蔵は喜んだことでしょう。
アホウの頂上、議員(センセイ)となす
……で、詠まれた狂詩がこちら。
道楽発端称有志
阿呆頂上為議員
売尽伝来田畑去
貰得一年八百金
【読み】
道楽の発端、有志に称す。
阿呆(アホウ)の頂上、議員と為(な)す。
伝来の田畑を売り尽くして去り、
貰い得たり、一年八百金。
【意訳】
道楽に手を染める時は、たいてい志を言い訳にするものだ。
そんなアホウの頂点こそが、政治家と言えるだろう。
選挙資金を捻出するために、先祖伝来の田畑を売り尽くしてしまったのか?
その代償が、年収800円ばかりとは笑えない。
……さすが諭吉らしい皮肉ですね。全員がそうとは言えないものの、そういう手合いは少なからずいるでしょう。