“松方デフレ”の衝撃――インフレから一転、明治時代の日本を襲った経済政策とは (2/4ページ)
さらに翌年には「国立銀行条例」を改定し、すでに開業している国立銀行の営業許可年限を20年とし、紙幣を発行しない普通銀行への転換を定めました。
また、紙幣の流通量が減り紙幣価値が回復してくると、1884(明治17)年に兌換銀行券条例を公布しました。
そして銀と紙幣の価値の差がなくなり、1円銀貨と1円紙幣が円滑に交換できるようになると、翌年に最初の日本銀行券を発行したのです。
こうして日本では、銀本位制による近代的通信用制度が確立されました。
銀行設立の条件当時、銀行を設立するにはどのような条件があったのでしょう。
まず、5万円以上の資本金が必要でした。新貨条例で1円金貨の金含有量が1.5gに定められていましたから、最近の金の価格で計算すれば1円は約8,000~9,000円となります。
その計算でいくと、5万円は少なくとも4億円ということになります。
次に、5万円の6割を太政官札や新たに政府が発行した明治通宝という新紙幣で政府に納め、同額の銀行紙幣を発行しなければならないという条件がありました。