“松方デフレ”の衝撃――インフレから一転、明治時代の日本を襲った経済政策とは (3/4ページ)
そして、紙幣を正貨に交換できるように、残りの4割は正貨である金貨で用意しておく必要がありました。
国立銀行で発行した紙幣には、例えば十円紙幣なら「此紙幣を持参の人へは何時たりとも拾円相渡可申候也」と記されていましたから、その紙幣を銀行に持参した人がいれば、いつでも10円金貨と交換しなければならなかったのです。
このように紙幣と、そこに表示されている額面の正貨を交換することを「兌換」といい、そのような紙幣が「兌換銀行券」「兌換紙幣」となるわけです。
こうすることによって紙幣の信用が高まり、誰もが安心して紙幣を受け取ることができるようになったのです。
激増した銀行こうした経緯を経て、1873(明治6)年には渋沢栄一によって、日本で最初の銀行である第一国立銀行(現在のみずほ銀行)が設立されました。