【豊臣兄弟!】豊臣秀吉の悪趣味を象徴?侘び寂びを裏切った「黄金の茶室」とはどんな造りだったのか (3/3ページ)

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壁は金を長さ六尺ほど、広五寸ほどづゝに延てがんぎにしとみ候……

……縁の口には四枚の腰障子にして、骨と腰の板は金……

……へりには金らん(萌黄地金襴小紋)、中すみ(畳の床)には越前綿(真綿)……

※『宗湛日記』文禄元年(1592年)5月28日の記述より。

このほか畳表は朱紅色の猩々皮(しょうじょうひ)、茶道具も茶筅(ちゃせん)と茶巾(ちゃきん)を除いてすべて金箔を張った徹底ぶりです。

金と赤が支配する空間は、まさに秀吉が目指した絢爛豪華の極みだったのでしょう。

各地で復元された黄金の茶室

茶道具まで金ピカ。筆者撮影

豊臣家の滅亡によって幻となってしまった黄金の茶室は、その後いくつか復元されました。

いしかわ生活工芸ミュージアム(石川県金沢市) SGC信州ゴールデンキャッスル(長野県松本市) MOA美術館(静岡県熱海市) 大阪城天守閣(大阪府大阪市) 佐賀県立名護屋城博物館(佐賀県唐津市) 長福寺(富山県富山市) 箔座(石川県金沢市)

すべて見学してきたわけではないのですが、構造はすべて同じなのでしょうか。あるいはそれぞれのアレンジが加えられているのか、見比べてみたいですね。

終わりに

今回は秀吉が自身の権力を誇示するために造った黄金の茶室について紹介してきました。

すべてが黄金に包まれた室内で飲むお茶は、果たして美味しいのでしょうか。

令和8年(2026年)NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」でも恐らく登場すると思うので、今から楽しみにしています。

※参考:

小澤富夫「『宗湛日記』の世界-神屋宗湛と茶の湯-」

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