猿回しから生き人形、そして鬼娘まで――江戸時代の「テキヤ」が行っていた見世物がヤバすぎた (3/3ページ)
さらに細工見世物がリアリズムの方向に進むことで、まるで生きているような表情が売りの「生き人形」が登場。こうした種類の細工見世物は松本喜三郎という天才職人を中心に展開し、肌の質感もリアリティにあふれていました。
1857年の興行のチラシ。松本喜三郎製作の等身大人形が展示されると記されている(Wikipediaより)
さらに海外からゾウやラクダなどが舶来すると、それをひと目見ようと多くの人たちが集まりました。「珍しい動物を見れば、ご利益を授かれる」ともいわれ、有り難がられたようです。
また変わりダネとしては、死体を食うなどという触れ込みの「鬼娘」、全身に熊のような毛が生えた娘の「熊女」、蛇を首や体に巻き付けたりする「蛇使い」などの芸もありました。
この辺になるとちょっと引いてしまいますが、とにかく怖いもの見たさであれ何であれ、いかに物珍しい芸で客を惹き付けるかが見世物の成功のポイントでもあったのです。
参考資料:縄田一男・菅野俊輔監修『鬼平と梅安が見た江戸の闇社会』2023年、宝島社新書画像:photoAC,Wikipedia
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan