高橋一生×青木崇高 10/19スタート『連続ドラマW 1972 渚の螢火』 高橋一生スペシャルインタビュー&場面写真公開!! (3/5ページ)
「そんなの嘘だよ」と思う人もいるかもしれません。
それは芝居と通底するようなところがあって、誰かから見たら僕の芝居はすごく嘘くさいかもしれないですが、誰かからしたらすごくリアルに感じられるかもしれない。
そういった意味で、戦争が終わった後の生々しい状況の沖縄を肌で感じることができたことは、僕の人生経験においても非常に良かったと思います。
Q:高橋さん演じる真栄田という役について髙橋:僕が 1972 年当時に警察署員だったら、という考え方しかできないですが、できる限り原作の雰囲気を残しつつ、脚本の中にある“真栄田太一像”を意識すると、彼は自身のアイデンティティーにおいて非常に悩んでいる人間だと感じました。
そして、その点が僕としては一番役に入りやすかったポイントでした。
彼の何ともいえない微妙な揺らぎは、規模やレベルは違いますが、僕が映像と舞台の作品を並行しながら多くやり始めたときと似たような感覚を覚えました。
それぞれの側から「映像に出るから売れたいのね」とか「映像に出ないと始まらないよ」などというようなことを言われることがあり、そういうどっちつかずの中でやっていたような感じを思い出しながら、真栄田という人間を作っていったような気がします。
今はそんなことに悩んでいた自分がかわいらしいなと思うところはあるのですが、当時はすごく必死になっていました。
今も真栄田が生きていて、もうおじいちゃんになっているとしたら「あんなこともあったなぁ」と言えてしまうぐらいのことなのかもしれない。
ですがやはり自分がアイデンティティーを模索している時期に受けるいろんなことが、どこか自分の根幹を作っているのだと思います。