朝ドラ『ばけばけ』劇中の「松野家」と「雨清水家」のモデル、実際にどれほど収入が減っていた? (3/5ページ)
1876年(明治9)には最終的に秩禄処分で定期支給を全廃し、のちに金禄公債(5〜10%利付、受取期間5〜14年など禄高が少ないほど高利・長期)を交付。支給方法自体を利子所得化して打ち切る方針が固まりました。
小泉セツを取り巻く二つの家を比較する朝ドラ「ばけばけ」では、序盤で松野トキ(セツがモデル)と関わりが深い松野家と雨清水家が登場しましたね。
松野家は実在した並士・稲垣家、雨清水家は上士・小泉家がそれぞれモデルとなっています。
劇中と同じく、江戸時代の禄高は小泉家が300石(500石説もあり)。稲垣家が100石の家でした。
江戸時代の御家人(下級幕臣)でも、一番多いのは30俵二人扶持です。どれほどセツが恵まれていた(はず)だったかわかると思います。
実際、小泉家と稲垣家はどれほどの禄をもらっていたのでしょうか。以下で少し年間の禄を計算してみましょう。
※1石=金1両=10万円とします。
※1石の場合、額面の35%ほどが支給されます。つまり1石の手取りは3万5000円です。