【べらぼう外伝】武士から戯作者に…義賊「自来也」を生み出した感和亭鬼武とは何者? (2/4ページ)
歌川国芳筆
本作は自来也(じらいや)の二つ名で呼ばれる尾形周馬寛行(おがた しゅうまひろゆき)が、勇侶吉郎(いさみ ともきちろう)の仇討ちに助太刀する物語です。
自来也は仙人から学んだ蝦蟇の妖術を使って富める者から盗み、貧しい者たちへ分け与える義賊でした。
彼は盗みに入った屋敷の壁に「自来也(みずから来るなり)」と大書したことから、自来也の名で呼ばれています。
果たして仇敵・鹿野苑軍太夫(ろくやおん ぐんだゆう)との勝負はどうなるのでしょうか。
ちなみに自来也の二つ名を壁に大書するというモチーフは、沈俶『諧史』に登場する盗賊・我来也(がらいや)を元にしたと言います。
本作は蹄斎北馬(ていさい ほくば)の挿絵と相まって大ヒット。翌文化4年(1807年)には大坂で歌舞伎上演されるほどでした。
自来也から児雷也へ
かくして一躍有名になった感和亭鬼武ですが、どこから伝染されたのか梅毒を患い、文化15年(1818年)2月21日に59歳で世を去ります。