大河『べらぼう』の浮世絵に撮影協力している「アダチ版画研究所」とは?浮世絵のあれこれも聞いてみた (2/3ページ)

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雲母刷りの例(東洲斎写楽、三代目大谷鬼次の奴江戸兵衛、寛政6年〈1794年〉)Wikipediaより

雲母(うんも)という岩石の粉末を、染料や膠と何日間か煮詰めて絵具を製造し、刷るのではなく、刷毛で紙にじかに塗るそうです。なので近くで観察すると刷毛跡が見えます。

浮世絵の大きさは決まっている?

現代でA4やB5などと紙に一定の大きさがあるように、浮世絵にも「大判」「中判」など規定の大きさがあります。ですが刷る前の紙は、おおまかに切ってあるそうです。

なぜ多色刷りする時、ずれないのか。

「見当」という目印を版の四隅に彫り、そこに紙をあてがいます。版木の四隅の下には固定のための濡れ雑巾がおいてあり、職人さんは「やわら」と呼んでいました。ちなみに「見当をつける」とはここから生まれた言葉。

見当(紙を当てる目安の凸)は、版木に二カ所。右下と中央下。何故かというと木も紙も若干伸びるから、左右に見当をつけると、どちらに合わせていいかわからなくなり、ずれるのだそうです。

一作品に使う版木の数は?

江戸時代…といっても長いですが、裏表に彫って、5枚の桜の木を使っていたそうです。幕府の贅沢禁止令のためではなく、単に節約とスピード作業のため。

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