幕末の四大人斬り “人斬り半次郎”、実はほとんど人を斬っていない!歪められた実態と本当の姿 (4/4ページ)
ここに至る過程をドラマなどでは「血気にはやる桐野が暴発し、西郷がやむなく腰を上げた」という構図で描くことが多いです。
しかし、同時代を生きた人々の証言を精査すると、西郷と桐野の関係は主従というよりも、互いに独立した棟梁としての性格が強かったことが分かります。
あの大隈重信でさえ、桐野を薩摩藩における一廉の驍将として敬意を払っており、決して西郷の付属品のような存在としては見ていませんでした。
西南戦争という悲劇的な結末に至った責任を、短絡的な熱情家としての桐野一人に負わせるような演出は、物語としてのカタルシスを優先した結果としての誤解です。
参考資料:浮世博史『くつがえされた幕末維新史』2024年、さくら舎
画像:photoAC,Wikipedia
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