【べらぼう】こんな伏線回収が!?追放された一橋治済(生田斗真)に視聴者が思い出した「あの場面」とは? (2/4ページ)
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより。🄫NHK
少し時は戻って第43回放送「裏切りの恋歌」で、ドラマの中盤に治済が能面を選ぶ場面が挿入されていたのをご記憶でしょうか。
大広間で22枚もの能面コレクションをずらりと並べ、まずは「真蛇(しんじゃ)」の面を顔に当ててみますが、今一つしっくり来ません。
そこで選び直したのは「俊寛(しゅんかん)」の面。かつて島流しに処された俊寛僧都(※)の孤独と絶望を表現しています。
(※)俊寛僧都:平安時代末期の僧侶で、平清盛に対する謀叛の罪で鬼界ヶ島へ流刑に。やがて他の者たちが赦される中、自分だけはただ独り取り残されることになった人物です。
俊寛の面を顔に当て、その向こうで恐ろしい笑みを浮かべながら、満足げに何度もうなずく姿が不気味でした。
この場面が意味するところは、政敵・松平定信(井上祐貴)の追放。油断した定信を策に嵌め、老中の座から失意のどん底へと引きずり落とす象徴として、俊寛の面を選んだのです。
果たして一度は定信を失脚せしめるものの、本当の意味で「島流し」にされたのは、我が子・家斉に見限られた治済自身でした。
毒で眠らされたまま長櫃に放り込まれて施錠までされ、阿波国へと流されてしまったのです。