ウグイスは茶色っぽいのになぜ“うぐいす餅”は緑色なの?うぐいす餅の誕生、きっかけは「豊臣兄弟!」 (3/4ページ)
すなわち、「昔の人がメジロと鶯の色を間違えて名付けた」という俗説は、当時の菓子の実態を無視した後世の推測に過ぎない可能性が高いと言えます。
なぜ緑色になったかでは、なぜ現代のうぐいす餅は鮮やかな緑色へと変貌を遂げたのでしょうか。
これには、原材料の変化と日本人の色彩感覚の変化が深く関わっています。
時代が下るにつれ、和菓子の世界では色彩による季節の表現がより重視されるようになりました。
そこで、春の息吹や若草の萌え出るイメージを強調するために、あえて青大豆を用いた「うぐいす粉(青きな粉)」が使用されるようになりました。
青大豆は成熟しても種皮が緑色のままである品種であり、これを粉末にすることで美しい若草色が生まれます。
この鮮やかな緑色が「春の菓子」としての視覚的な魅力を高め、また抹茶を加えるなどの工夫も相まって、次第に「うぐいす餅=緑色」という認識が定着していったのでしょう。