年収の壁「178万円への引き上げ方針」に対する意識の実態調査を実施 (7/10ページ)
・要望の回答:「もっと上げて欲しい」「社会保険も考えてほしい」「もっと働けるようにしてほしい」
・否定的な回答:「大きな効果はなさそう」「税収が見込めなくなり負担が増える」「反対」
・回答なし/不明:「(空白)」「.」「あ」
実際に寄せられた回答では、「シフト調整をしていたので気にせず働けるのは嬉しい。」 「特に関係はないので嬉しさなどはない。」 「年収が上がる分税金も高くなり今までと変わらないか又は悪くなる。稼ぎたくても稼げない。」 「所得税だけじゃなく社会保険も考えてほしい。」などといったコメントが寄せられた。
■考察
本調査では、年収の壁に対する意識や就業調整、経済的なゆとりに関する実態を多角的に把握した。
年収の壁に対する意識については、「意識している」と回答した割合が2024年の47%から2025年は40%へと低下し、「意識していない」層が6割を占める結果となった。
また、2025年12月の就業状況に関する設問では、62%が何らかの就業調整を行っていることが明らかとなった。属性別に見ると、就業調整の有無や度合いには差があり、はたらき方や立場によって調整の仕方が異なっている。
経済的なゆとりに関する設問では、「ゆとりがない」と感じている人が全体の61.5%と過半数を占めた。特にアルバイト・パートでは約7割が「ゆとりがない」と回答しており、属性による差が見られる結果となった。
先日合意された年収の壁178万への引き上げについての設問では、「肯定/否定/関心なし(中立)/要望/回答なし・不明」に分類した結果、最多は「関心なし(中立)」で47.4%となった。一方、「肯定」は35.9%で、「ありがたい」「生活にゆとりができる」など前向きな声が確認された。「否定」は2.1%と少数で、財源や負担増への懸念が中心だった。また「要望」は11.8%で、「社会保険の壁も上げてほしい」など追加改善を求める意見がみられ、制度改定への期待が一定程度広がっていることが示された。