山形県のお正月を彩る伝統和菓子「初飴(はつあめ)」とは?あの戦国武将との深い関係も (3/4ページ)
山形の初市と初飴は、切っても切り離せない深い関係にあります。
初飴の起源は、特産品である紅花の豊作と商売繫盛を祈ることにありました。
かつては紅白の飴を半紙に十五、六個ほど盛り付け、それを紅花を筵に広げて干す様子に見立てて、市の神様に供えたのが始まりだとされています。
当時は盛飴や旗飴とも呼ばれ、紙に盛った飴に竹の棒を付け、持ち歩けるような形のものもありました。それが時代とともに変化し、現在のようなと形で親しまれるようになったのです。
伝統と革新的フレーバー山形県内では、毎年十二月の下旬になるとスーパーマーケットの店頭にも初飴が並び始めます。正月の欠かせない風景として完全に定着しています。
特に初市の会場で販売される飴は格別で、「初飴といえば初市で買うもの」というこだわりを持つ人も少なくありません。
この初飴文化は、他県には見られない山形独特のものです。
紅花という特産品への祈りから始まり、現在は無病息災、商売繁盛、家内安全を願う縁起物として、その役割を変えながら受け継がれてきました。
とはいえ、伝統を守りつつも、新しい風を取り入れているのが現在の初飴の面白いところです。
例えば初飴の製造販売で有名な大山製菓の初飴を見てみると、その種類の豊富さに驚かされます。