創業274年、襲名を経て次代へ。燕物産11代目が「GUNMAアトツギサロン」に登壇——老舗ものづくり企業の承継のリアルを語る (2/4ページ)
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事業継承
燕三条地域が日本有数の金属洋食器産地へと発展する礎を築いてきました。
11代目となる捧 開維は、慶應義塾大学大学院理工学研究科修了後、銀行勤務を経て2020年に燕物産へ入社。入社以降は、経理部門から現場改革に着手し、人事・広報・製造管理・営業・開発まで横断的に関与。制度整備や業務の再設計など、内側からの改革に取り組んできました。
近年では、そうした5年間の取り組みや、老舗企業のアトツギとして現在直面している課題を、自身の言葉で外部に発信する機会も増えています。
なお、捧は、老舗ものづくり企業の後継者としての経験や、事業承継期における現場改革の実情について、近年、各地のアトツギ関連イベントやセミナーで登壇し、継続的に発信を行っています。
捧にとって今回の登壇は、単なる交流イベントへの参加ではありません。
会社に戻ってからの5年間、現場で積み重ねてきた試行錯誤や意思決定を言語化し、同じ立場にあるアトツギと共有することで、自身の取り組みを言語化し、客観的に捉え直す機会としています。
■アトツギが立場を越えて語り合う、共感と対話のコミュニティ
「GUNMAアトツギサロン」は、企業後継者(アトツギ)向けの交流会として、2025年11月にスタート。事業継承のリアルな課題について語り合い、業種や世代を超えた悩み共有とネットワーキングができる貴重な場だと好評を博し、このたび3回目となるVol.3が開かれることとなりました。
アトツギは、経営の責任を背負いながらも、相談できる相手や事業承継の大変さをわかり合える仲間が少ない、伝統を守りつつ時代の変化に即した変革を求められるプレッシャーが大きい、などアトツギ特有の悩みは少なくありません。燕物産のような新潟県の老舗製造業の後継者が、群馬県内の中小企業経営者と異業種交流できる機会は稀少。燕物産が拠点とする燕三条地域で培われたものづくりの考え方や、老舗企業ならではの承継期の葛藤を共有することで、地域や業種を越えたアトツギ同士の対話を促進したいと考えています。
【イベント概要】
「GUNMAアトツギサロン」は、企業や個人事業を継ぐ後継者(アトツギ)を対象とした、異業種・異世代の交流コミュニティです。