生を深め豊かにする一冊【書籍発売『明日死んでも幸せですか?「死の解像度」を高めれば、生が輝く』】 (1/3ページ)
株式会社KADOKAWAから発売された書籍『明日死んでも幸せですか?「死の解像度」を高めれば、生が輝く』の告知
株式会社KADOKAWAは『明日死んでも幸せですか?「死の解像度」を高めれば、生が輝く』(森隆浩著)を2月2日に発売しました。本書は日本とアメリカで25年にわたり医療の現場に身を置き、やがて仏教の叡智に出会った著者が、「死の解像度を高める」ことを提唱した一冊です。本書を著すきっかけとなったのが、
人々が持つ死生観の希薄さでした。
著者は生きることと死ぬことは別の道ではなく両方を見つめることで初めて「命」という全体を理解し始めるのではないかと述べます。
◆4つの扉
死を考える上で、本書では4つの扉が用意されています。それは著者自身が見つめてきた「医療現場」であり、「死の記憶を宿す地」「映画」「偉人たちが残した言葉」です。死は誰にも訪れるものであり、宗教や文学や芸術などの分野でも多くの人達が死について考えてきました。それらのさまざまな知見が本書ではていねいに取り上げられています。
◆日米の医療現場の姿とは?
著者は医師として日米の医療現場で死を見つめてきました。いくつかの記述を見ていきましょう。
・日本で50代の男性の訪れた突然の死。ゴルフの途中に倒れ搬送、すでに助からない状態(死は予告無く訪れる。その前に誰もが無力)
・アメリカで重篤な状態で運ばれていた70代の女性。40代の息子は生命保険の契約を持ち出し来月まで生かしてほしいとビジネスライクに主張(人の死の意思決定は医学や哲学だけで語られるものではない。契約やお金が優先される場面は存在する)
・日米で異なる「最期」のあり方。人工呼吸器はアメリカの場合、事前の本人の意思の明文化で外せるが、日本の場合は一度つけたら延命が続けられる(制度や文化が違うだけで死のあり方が変わる)
死のさまざまな姿を知ることは、生をより大切にするための入口となると著者は述べます。本書では9.11テロのグラウンド・ゼロなど死の記憶が刻まれた場所についても記されています。さらに死が描かれた映画作品も取り上げられています。これらは読者に死を意識させ考えるきっかけを与えてくれます。