『豊臣兄弟!』男の一生を貫いた武将・前野長康の「辞世の句」秀吉に媚びず自害を選んだ覚悟の結末 (5/7ページ)

Japaaan

豊臣秀吉坐像(狩野随川作)(Wikipedia)

だが彼は抗弁することなく、自らの意志で腹を切った。その最期は、秀吉に従ったというよりも、自身の生き方に従った結果ではなかったか。

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権力の頂点に立つ者を正面から否定することは容易ではない。だが迎合し続けることもまた難しい。その狭間で長康は、最後に命で区切りをつけた。そこにあったのは、後見を務めた秀次のような激しい抗議ではなく、秀吉に対する静かな決別であった。

長康の誠実さとは、時代に抗って叫ぶことではなく、時代に呑み込まれぬよう己の筋を守ることだったのではないだろうか。

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