2025年スマートフォンのグローバル平均DRAM容量を発表〜過去最高の8.4GBに到達し、メモリ不足が成長の足かせに〜 (3/6ページ)

バリュープレス


「プレミアム($600以上)セグメントの平均DRAMは、iPhone 17 Proシリーズの影響で2025年12月に約11GBへ到達しました。販売台数で7割超を占めるAppleの存在感により、Androidフラッグシップとのメモリ差は従来よりも縮小しています。プレミアムに続いて、低価格($100未満)帯が平均DRAMの前年同月比伸び率で2番目に大きく、8%増となりました。一方で、中価格($100〜$399)と高価格($400〜$599)は、それぞれ3%増、2%増にとどまりました。」

低〜中価格帯は、影響が最も大きくなる見通しです。旧世代DRAMの供給が短中期で戻りにくいためです。これらの価格帯は価格感度が高く利益率も低いため、OEMがメモリコスト上昇分をそのまま販売価格へ転嫁すると、販売に影響が出やすくなります。その結果、収益性を守るために、カメラモジュール、ディスプレイ、オーディオなど他部品のグレードを落とす動きが出ており、エントリーモデルの一部ではDRAM構成を引き下げるケースも見られます。

メモリ供給と市場戦略に関して、カウンターポイントリサーチ社リサーチ・ディレクターMS Hwang氏は次の通り述べています。
「OEMはメモリ不足に対応するため、LPDDR5対応チップセットへの移行、メモリ搭載量の削減、プロダクトミックスの調整を進めています。メモリはプロセッサに付随するコンポーネントであるため、低コストのLPDDR5対応チップセットが広く普及すれば、需要は速やかにそちらへ移行していくことでしょう。」

2026年は、ハイエンドスマートフォンでは、重いマルチタスクやオンデバイスLLM実行に十分な容量を提供する12GB DRAMが標準化しつつあります。しかし、メモリ不足でBOMに占める比率が高まる中、OEMは積極的なスペック強化よりも利益率の確保を優先しています。そのため、多くのフラッグシップは2025年のメモリ構成を維持し、大幅な増強はウルトラ・プレミアム層に限定される見込みです。

この戦略は、SamsungのGalaxy S26ラインアップにも明確に表れています。
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