ひな祭りの「菱餅(ひしもち)」はなぜ三色なの?各色に込められた意味と願いを解説 (3/4ページ)
赤……桃の花を表現/厄払いを意味する/健康長寿を願う/色はクチナシで染める
白……解け残る雪を表現/清らかさを意味する/純潔や貞節を願う/菱の実を混ぜる
緑……春の若草を表現/生命力を意味する/成長と幸福を願う/母子草やヨモギの草餅
※解釈には諸説あります。
白餅に菱の実を混ぜたことから菱餅と呼ばれ、それがいつしか餅自体を菱形に切るようになったのですね。
まだ雪が解け残る春の野で、桃の花が咲き若草が芽生えている。そんな夢と希望に満ち溢れた情景を思い浮かべながら、娘たちの幸せを願ったことでしょう。
ちなみに菱餅が現代の形になったのは江戸時代からと言われ、それ以前は矢口餅(※)のように長方形や小判型の餅を積み重ねたものだったようです。
(※)矢口餅(やぐちのもち)とは、武士の子弟が、狩りで初めて獲物を仕留めたことを祝う矢口祭で食べる三色の餅。『吾妻鏡』によると幅三寸(約9センチ)×長さ八寸(約24センチ)×厚み一寸(約3センチ)の餅を上から黒・赤・白の三段重ねにして提供されました。
武骨な矢口餅と比べると、菱餅はとても女性らしい、華やかなお菓子として愛されてきたことでしょう。
菱餅の飾り方は?どうやって食べるの?お飾りとしての菱餅は、お内裏様とお雛様の二人へ召し上がっていただくものなので、それぞれ一つずつ供えるのが基本です。
しかし厳格に規定されているわけでもありませんから、例えばお二人の間に一つの菱餅をお供えして「仲良く召し上がってください」という形でも気持ちは通じるでしょう。
ひな人形セットには大抵一対の菱餅があると思うので、スペースと相談しながら飾りつけてくださいね。
菱餅は地方によって、ひな祭りが終わってから食べたり、お供え次第(ひな祭りの最中に)食べたり様々なようです。
菱餅は煮るなり焼くなり、火を通せば、普通のお餅と同じように食べられます。
切り分ける際は角を丸くすると、文字通り家庭が「円満」になるというジンクスもあるとか。