【取材レポート】老化研究の世界的権威が集結!「健康寿命は細胞から始まる」生活習慣が左右する未来の健康 (1/2ページ)
「できれば、きれいに年齢を重ねたい」―多くの人が抱く本音だろう。
先日、世界的な老化研究の第一人者たち4名が一堂に会し、炎症、紫外線、代謝などの視点から老化の仕組みを解説しディスカッションを行った。
結論は意外にもシンプルである。老化は単なる『加齢の問題』ではなく、生活環境によって変動し得るということであった。
識者たちが語る“老化”を進める要因と、進行を穏やかにするアイデア
スタンフォード大学/バック加齢研究所のデイビッド・ファーマン博士は、「inflammaging(慢性炎症性老化)」を解説。これは、体の中で弱い炎症が続くと老化が進みやすくなるという考え方だ。
さらに血液中の炎症状態から個人の生物学的年齢を捉える指標「炎症年齢 iAge®」を紹介した。
この指標は1,000人以上を10年以上追跡した研究データをもとに開発されたもので、同じ暦年齢であっても免疫細胞の状態に大きな個人差があることが示された。
そして老化の兆候を早期に把握することで、将来の健康リスクをより早く認識し、長期的な健康維持に向けた行動につながる可能性があると述べた。
ミシガン大学 分子皮膚学教授のゲイリー・フィッシャー博士は、紫外線や大気汚染、食生活、心理的ストレスなど、生涯にわたり曝露される「エクスポソーム(環境要因)」が体内の炎症を引き起こすしくみや影響について解説した。日常的な低レベルの紫外線曝露であっても、老化に関連する炎症マーカーが高まる可能性があると説明。
老化は特別な出来事だけで進行するのではなく、日々の生活習慣や環境条件と密接に関わっている、と重要性を強調した。