2024年紅麹事案 研究解説「プベルル酸と誘導された経緯「不完全同定」での断定報告——小林製薬技術担当者・梶田恵介氏の記者会見発言から確認される事実——」 (4/5ページ)

バリュープレス

梶田氏が「未把握」と答えた事実は、3月28日時点において完全同定が未完了であったことを示している。

(3)梶田氏が有識者会議に参加していたことを示す発言
梶田氏は記者会見において「国の調査会にはプベルル酸の可能性のみ報告した」「ピーク状況から同物質の可能性が高いと判断し報告した」と一人称で述べており、自ら報告を行った者の発言として読める。

4 事実の整理
梶田恵介氏の記者会見発言から確認される事実を整理する。


[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM4NzA5MSMzNzIyODAjMzcyMjgwXzNjNGU1ZjhlNzJiMjFjMGJmZjlkODZhOGRiN2ZkNTFlLnBuZw.png ]

5 結論
以上の事実から、以下のことが梶田恵介氏自身の発言によって確認される。

小林製薬は、完全同定の要件である異性体排除が実施されていない段階において、有識者会議に「プベルル酸で間違いない」と報告した。同時に、複数存在した候補物質のうちプベルル酸のみを有識者会議に提示した。

この報告を受けた厚生労働省は、有識者会議当日(3月28日)に当社を含む225社の企業名を公表し、翌3月29日にプベルル酸を原因物質として公表した。すなわち、企業名の公表が先行し、原因物質の公表は翌日であった。

これらは当社の想像でも推測でもなく、開示行政文書(有識者会議議事録)および公開された記者会見記録から直接確認される事実である。

有識者会議がこの報告を見逃した理由については、次回(令和8年4月7日付)において報告する。

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