“1秒決済”が売上を左右する「TOYOTA ARENA TOKYO×Square」に見るスタジアムDXの実像 (3/3ページ)
現場でSquareを導入したあとの、使い勝手やスタッフの習得スピード、日々の業務の進め方についての変化を聞かれると、澤田氏は「端的に申し上げますと『案ずるより産むが易し』だったという第一印象です。働いている方々がデジタルネイティブ世代を中心としているので、直感的に皆さん扱うことができた。スマートフォンの操作よりも視覚的に、感覚的にもダイレクトに操作できるので、皆さんの飲み込みも結構早く、30分くらいチュートリアルを行えば一定の操作ができるようになったというのは、ものすごく大きなメリットだった」と、新システム導入の負担が軽く、Squareの教育コストの低さを語った。
TOYOTA ARENA TOKYOで今後実現していきたい観戦体験や運営として目指しているものについては「実は4月22日の今度の試合で、一部のお席でデリバリーシステムのテスト運用があります。そこがスムーズに実現できれば、コンコースでお客様がお待ちいただく時間と手間がゼロになり、好きなタイミングでご注文をいただける環境を整えられます。諸々課題はありますが、お客様の没入感をより一層上げられて、観戦の満足度の向上に寄与できるのではないかと思っています」と、座席に座ったまま観戦と注文をシームレスに完結できるデリバリーシステムを目指していると明らかにした。
決済の迅速化とDX導入は、運営効率を高めるだけでなく、ファンの「待ち時間」を没入の時間へと変えていく。テクノロジーの伴走が、スポーツ観戦の熱狂をさらなる高みへと引き上げる大きな鍵となるだろう。