物質調律家・山崎タクマ 世界最大のデザイン展ミラノサローネに出展 モノと生命の境界を探る ― 自身を"モノ"として展示 (1/2ページ)
物質の質感や存在性を調律し、モノと生命の境界を探る独自の実践「物質調律家」として活動する山崎タクマ(TAKUMA YAMAZAKI DESIGN 合同会社 代表/本社:神奈川県横浜市戸塚区)は、2026年4月21日(火)よりイタリア・ミラノで開催される世界最大規模の国際デザインイベント「ミラノサローネ」に出展します。
本出展は、35歳以下の若手デザイナーを対象とした部門「SaloneSatellite」における選考を経て実現したものです。
本展示では、山崎が約10年にわたり継続してきたプロジェクト「Bio-Vide(バイオ・バイド/作家命名)」の新作として、「Bio-Vide : Becoming Object」を発表します。
Bio-Vide:有生性から捉える「モノと生命の境界」
Bio-Videは、モノと生命の境界を、生物学的な定義ではなく「有生性(アニマシー)」の観点から探る2014年から続くプロジェクトです。人はなぜある存在を“生き物”と感じ、別の存在を“モノ”と認識するのか。
蚊は殺せるが犬には抵抗があるのはなぜか。同じ生命に対して差が生じる理由は何か。
日常的に使用するメガネと形見のメガネの扱いに差が生じるのはなぜか。
こうした曖昧な境界に対して、山崎は素材開発や作品制作を通じて継続的にアプローチしてきました。
これまでに、牛骨で制作したハンガーに牛革をかけるインスタレーションや、魚皮を自ら鞣すなどの素材加工を実践。さらに、落ち葉を構造体として再構成する独自の板材開発を行い、特許を取得しています。
生き物の死骸や自然素材の個体差、集合性に着目し、生命性と物質性のあいだにある知覚の揺らぎを、自身の感覚の引き出しとして蓄積してきました。